最近、「IYI」という言葉を知った。
IYIとは、Intellectual Yet Idiotの略称で「知的バカ、高学歴愚か者」
という意味だそうである。
私が欧州企業の日本法人に勤務していた時に、本国親会社の方々が
大学でMBAを取得し英語堪能なのに、仕事上では「頭が悪い」と
思われる考え方が多く、本人の学歴との違和感をしばしば感じて
いたが、それを表現するぴったりな言葉だと思う。
米系企業に転職した時は、親会社より出張で来られたインテリ上司の
方々から、気分の悪い嫌がらせ(軽いパワハラ)を受けたこともあった。
また、同期には東大大学院卒の超インテリの方がいたが、営業職で
ありながら、他人とのコミュニケーションが苦手な様子で、入社して
1~2ヶ月後、突然会社に来なくなり、そのまま退職した。
採用する会社側が学歴偏重で、適性を見分ける目が抜け落ちていたと
考えられる。
こうした、外資系企業勤務中には上司との関係以外でも、
働くモチベーションが落ちてしまう経験があったのである。
政治家や経営者の発言を見ても、IYIと感じることがある。
最近の例は、愛知県 大村知事の発言である。
東大法学部卒で、高級官僚を経験した超インテリの方である。
話題になったイベントの中止に際し、苦言を呈したのだが、
その発言内容から、知事の正体がバレバレになってしまった
わけである。
会社の経営者の発言からも、その方の思想・社会貢献に対する
考え方、社員への態度などが見え隠れする。