先日、NHK特集「キラーストレス」を視聴した。
複数にわたるストレスは、心だけでなく人間の脳を傷つけるという
もので、ストレスを我慢したり無視したりすることに警鐘をならし、
科学的に効果があると認められている対策法まで示してくれる
ものであった。
ストレスは元来、人間を環境から守るものであったものが
現代社会のストレスが、うつ病や最悪の場合は死につながるという指摘は
ショッキングであった。
これらの内容を、職場の現場で上司の方々に教育して欲しいと感じた。
職場では仕事のストレス、人間関係のストレス、通勤のストレスなどが
重なっている。このような環境下ではまず、それがストレスになっている
ということを「認知」し、そのうえで「コーピング」という対策を示して
くれた。どんなことをしたらストレスから逃げられるか、本人にとって
楽しいこと(例えば仲間と飲みに行くとか、テニスをする、音楽を聴く)
といった些細なことを試してみて、効果があればそれをストレス対策に
するというものである。
実際JAXAでも採用されている方法とのことで、誰にでもできるもので
イメージ(妄想)でもストレス対策になるのだという。
それから、欧米の企業・学校・刑務所でストレス対策としてすでに採用
されている方法が「マインドフルネス」という瞑想方法である。
瞑想しながら、雑念にとらわれず、ゆっくりと自分の呼吸に意識を向けて
いく方法である。毎日10分程度から始めると良いとのことである。
ストレスが脳を傷つけるような症状がなくなるといった検証結果も紹介
されていた。
私は、たまたまこの番組を見る少し前から、目を閉じて「丹田呼吸」を
毎日10分程度行っているが、不安が頭をもたげてきたときに行うと
治まってくる効果を感じているので、ストレスを感じている方は
試す価値があると思う。
欧米の企業で取り入れられているものの、日本の職場で実施されることは
ないかもしれない。会社は利益追求のためになる研修などは実施するけれども
このような社員のメンタルヘルスを考慮したエクササイズに取り組むとは
到底思えないからである。
自分の体だけでなく、自分の精神も、自分で守る必要がある。