今年、私が数か月勤務した米国系会社。
情報システムでは世界的な名声もある会社の、ヘルプデスクの部署で
事務職として働いていた。私自身、ヘルプデスク自体の仕事ではなかったが、
24時間対応のサービスも一部行っており、客先で問題が発生したら即対応
しなければならない重要な部署であった。
この部署には総勢90人ほどいたが、このうち正社員は1/4で、残りは、
契約社員、派遣社員、外部委託の社員で構成されていた。
ヘルプデスクの仕事のほとんどは、この3/4の方々でなされており、
この会社の直接顧客とやりとりする重要な業務は、こうした人たちで
支えられていた。
契約社員は1年毎の更新、派遣社員は2ヶ月毎の更新となっていた。
情報システム系なので、誰でも出来る仕事ではなく、仕事を始めたとしても
3ヶ月~半年くらいの研修期間が必要な業務である。また英語力が必要な
チームもある。半数を占める派遣社員が、万が一、一斉に辞めてしまうと
業務に支障をきたし、混乱に陥るのは明らかである。
また、正社員同志だとマニュアルにない細かな業務の引き継ぎも可能
だろうが、派遣社員の採用などは、私が勤務していたこの会社でも、
途中で空白期間を生じていたから、仕事の継続性という点でも不利になる
場合が多いと思った。
コールセンター業務をしている他の会社でも同じような状況だと思う。
確かに経費は安く抑えられるだろうが、非正規社員で支えられている