米系外資系会社に勤務しているときに、客先に言いにくいことを
私に(失礼な方法で)言わせた部長について記載した。
私が、この外資系会社に派遣社員として勤務したばかりの頃
予算関連の数字をまとめる仕事を受けた時のことであった。
そこの(女性)部長が私に、威圧感たっぷりにこう言ってきた。
「ぼやぼやしていたら予算が決まってしまうわよ!」
「あなたにしっかり仕事してもらわなければ」と私に
プレッシャーを与えたかったのであろう。
もちろん与えられた仕事はきちんとこなさなければならないが、
全くおかしな言い方なので驚いた。
部署が必要とする毎年(毎期)の予算を取るのは、管理職である
部長の責任である。派遣社員にとっては予算が得られるかどうか
知ったことではない。この部長さんは自分の役割をはき違えた
発言なのであった。
私は入ったばかりで、仕事のやり方を学んでいる状況であったので、
反論する余地はない。なので私は振り返り、黙ったまま部長を
じっと見つめ返すことにした。そうして反抗の態度を見せた。
普段の仕事では、この部長さんの指示を受けたことに真摯に取り組み、
部長の役に立つように努めた。ただ、正社員で解決すべきレベルの
問題に巻き込まれそうになったときは、指示には従わなかった、
それでも半年後には良い評価をいただき、派遣社員→契約社員への
オファーもいただいた。しかし契約社員での仕事は、私には全く興味
のない仕事であり、仕事のやり方が権力的であったため、このオファー
は受けず更新もせず、辞めることにした。
目先の給料や生活も大事であるが、自分自身を必要以上に抑えて
興味も関心が持てない仕事をするのは、自分自身を否定しながら
生きていくようなものである。
そのようなストレスをためるのではなく、自分らしさを出せる仕事
をする、もしくは自分らしい仕事への取り組み方を尊重することが、
職場での評価・給料額よりも重要なことなのである。