ウェブやSNS上で「避難のため被災地から離れてはどうか」という声が
増えてきている。実際に熊本から福岡へ避難している方のコメントもあった。
清水国明氏がNHKの番組で「被災者を避難所へ閉じ込めている」といった
苦言を述べたが、震災地にいる避難者は相次ぐ余震に疲労・ストレス、
病気の不安、プライベートが確保できない、などを訴えている。
一方、福岡や大分では観光地のホテルがこの先1ヶ月がキャンセルになって
困っているとの報道がある。おそらく観光バスもキャンセルになっているで
あろう。空いたバスで被災者を移動させ、空室のあるホテルへ移動させて
あげたらどうなのか。
東日本大震災の時には、避難者を滞在させたホテルや旅館があったと記憶
している。
国や自治体が費用を負担し、被災者を被災地から離れた場所で一時的に
過ごしてもらうのである。その間にライフラインに問題のない安全な場所を選び
仮設住宅を建設すれば良い。
過去の地震や避難者の問題から学習し、避難のしかたを変えたらどうなのか。
おそらく「前例のないこと」になるであろうが、国や自治体はあまりにも
今までのやり方にとらわれている。
[追記 4月20日]
隣県の鹿児島県が、空いている県営住宅へ被災者を無償で受け入れることを
HP上で発表し募集をかけている。残念ながら、今のところ熊本県のHPでは
そのような告知はされていないようだ。
今日になり、避難所や車に泊まっている被災者のなかで11人の方が亡くなった
との報道もある。