私は、サラリーマン時代に軽度の「適応障害」と診断され、
3週間自宅療養したことがある。極度のストレスや長時間勤務が
重なり、ダウンしてしまった。
当時は、メーカーの法人営業として、自宅に戻ってからも深夜まで
時には朝方まで仕事をすることがしばしばあり、客先からの要求・
要望・クレームなども対応していたため、1年半~2年ほどぐっすり
眠れなかったことがある。
客先の対応だけならまだ良いが、(頭の悪い)上司からは、
モチベーションの下がる指示であったり、ストレスやプレッシャー
もあった。
間違った上司の要求などは、適当に処理すべきであったのに、
真面目に受け取り、自分の精神・肉体を犠牲にしてしまった
のである。
サラリーマンを辞めてから、仕事の派遣先でも、会社で病んで
いく人を見てきた。
自分が散々傷ついてきたため、自分を守ろうとして、周りの人に
厳しくつらく当たる人。仕事で悩み、うつ病にかかり辞めていく人
・・・・など
最近では、極めて攻撃的なタイプの人がいた。
財務部門の責任者である50代の女性であったが、仕事に対して
自分が満足するレベルを周りに執拗に要求していた。
要求する細かさが異常で、尋常でない細かさを要求し、少しでも
数字の変動があると、(他部署からすると)知る必要のない
細かい理由も求め、その内容が自分の納得するものでないと、
夜中の2時3時でもメールを送信して再報告させるほどの細かさ
であった。
報告の内容をほんの少しでも間違うと、感情に任せて攻撃して
きたが、自分のミスを指摘されても決して謝らない人でもあった。
明らかに精神的に異常をきたしていたのだが、本人には自覚がない。
周りの人も近づかないようにしているため、本人自身は倒れるまで
仕事を続けることになるだろうということは予想できたが、
誰も注意することはなかった。
会社の仕事に没頭しすぎると、自分をダメにしてしまう典型的な
例である。会社で働く方はもっと自分を大事にし、自分を守った
方が良い。病気になった場合、会社は一時的に金銭的な支援をして
くれるかもしれないが、将来までの保障は何もしてくれない。
会社側は社員が病気になったら「不運」で片づけ、別の担当者を
探すだけである。
もう会社の犠牲になるのはやめよう。