ホットな話題を提供してくれた二人のトップリーダーについて書いてみようと思う。
まず一人目は、ギリシャのツィプラス首相。前政権の緊縮財政に反対し、今年初めの
総選挙で第一党を勝ち取り、若くして首相になった。緊縮財政に猛反対する国民の
人気を集めた人だ。しかし、報道されているように、EUからの融資の条件として要求
されている財政再建策を受け入れられないと、今月末タイムリミットの債務(借金)を
返すことができなくなるという土壇場を迎えている。
こんな時に、一国のトップリーダーたる首相が自分で決断できないのか、国民に
「どうするか、みんな投票で決めてね」と丸投げしてしまったのだ。EUの条件を受け
入れることを国民に説得するか、あるいは、緊縮財政反対で首相になった以上、
その主張を曲げられないのであれば、とことん貫き通して、最悪の状況になった場合
(辞職して)責任を取れば良い。首相のポストにしがみつきたいがために、自分の責務
を放棄している。なんとも残念なリーダーだ。
二人目は、トヨタ自動車役員で広報副本部長のジュリーハンプ。違法薬剤の輸入で
逮捕されても「犯罪の意図はないのよー」との主張があったようだが、間違いを犯し
たら謝るのは小中学生でも知っている。「アメリカにいるときに痛み止めで使ってたの。
え?日本ではダメなの?あらーっごめんなさい」と素直に謝れば良かったのだ。
もはや日本で働くことはできないかもしれないが、素直に非を認めていれば、違法では
ないアメリカに戻ってから、ひょっとして同情されて、またどこかに雇ってもらえるかもしれ
ないのだ。会社に傷をつけないように気を使ったのかもしれないが、トヨタ役員という
ポストに執着してしまうから、おかしなコメントをしてしまうのだ。
二人に言いたいこと・・・「いいかげん覚悟を決めたらどう?」
<追記>
ギリシャの投票結果は反対多数となった。反対しても借金はなくなるわけではないのに、
国民総出で踏み倒すつもりなのかな。結局困るのは政府ではなくて一般の国民。
日本も
借金大国なのだから、国が返せないほど借金を抱えるとどうなるのか、
勉強の素材として注視するのが良いと思う。