先日帰国した、若田光一さんのインタビューを拝見した。
リーダーシップについての受け答えの中には、若田さんが持っている
リーダー論に確固たる自信を持っていることがうかがえた。
宇宙ステーションでの問題解決、プロジェクトの進行管理から
メンバーの勤務管理までかかわっていたというコメントがあったが、
そのなかでも各メンバーが仕事しやすいようにコミュニケーションを
とり、メンバーの「心理的ストレス」にも気を使っていたとのことで
あった。
訓練時から、メンバーとの信頼関係を築けるようにしていたとのこと
であったが、それにはビジョンや価値観の共有が背景にあり、
宇宙での作業中にもメンバーの抱えている問題に積極的にかかわり、
相手の懐に入っていったことも語っておられた。
究極のマネジメントには、よこしまなエゴや個人的な利益追求の
態度はみじんも感じられない。
京セラ会長の稲盛さんの経営哲学に通じるものがあると思われた。
ただただ、敬服するばかりだ。