外資系の社長は、日系の会社とはずいぶん異なる。
まず、お抱え社長なので、資金繰りを心配する必要がない。
ほとんどが本国からの資金で設立されているので、日本の銀行へ
資金繰りを頼む必要がない。現在私が所属している会社は、中小企業
規模だが、日本の社長が抱える資金繰りに頭を痛めることもない。
それから、各事業の方針や経営方針について、頭を使うこともない。
市場と戦略について考える必要がないのだ。
方針は、各事業担当が作るものだし、経営については、売上と利益管理を
担当者にさせれば良いので、本国との関係が良好であれば、問題なし。
いずれは本社へ戻るためには本社側へ良い印象を与える必要があり、
本国側に無理難題を押し付けることはしない。
やることと言えば、業務のチェックである。そのようなチェック業務は、
中学生や高校生でもできるので、社長がやるレベルの仕事ではない。
それなのに、家族で豪華な社宅に住み、高級車が与えられる。
そんな会社の経費を食ってしまう社長の存在価値など、
全く感じられないのである。